湿った耳垢のにおいと、体臭との関係は？

■ 自分の体臭は、どこからニオウ？


ほかの人はどうだかわかりませんが、私の耳垢は、乾いていて無臭な存在です。
仮に微かな臭いがあったとしても、鼻まで達するほどではありません。
私のような乾燥タイプでなく、湿っている耳垢をお持ちの人もいますね。


「　耳垢とは、その臭いに比例して、体臭もきつくなる。」

こんな話しを耳にしたことはないでしょうか？
これがもし本当なら、臭いの因果関係はどうなっているのでしょうか。


耳垢の湿りには、アポクリン腺が影響しています。これは臭いを出すほうの汗腺です。アポクリン腺は身体あちこちに存在しますが、とくに集中してるのが、腋や陰部、乳首、肛門など。そして、耳の中の部分にも存在してます。

病院では、腋臭症(いわゆるワキガ)の診断に「耳垢の性状」が用いられることがあるそうです。目的は、アポクリン腺の採取のようです。これが、耳垢の臭いと体臭との因果関係になるかもしれませんね。つまり、ワキガ臭さに悩む人は、耳垢が湿るほどアポクリン腺が潤沢ということ。

アポクリン腺は匂いを出すための汗腺ですから、それが多いような人は、脇や耳だけに留まらず体臭が強くなるケースがあるようです。

ここまで、耳垢の臭いと体臭について話してきました。
臭いとの因果関係はやや微妙ですが、状況的には十分関係がありそうです。


ところで。

耳垢の湿ってしまう原因はほかにもあります。
むしろ、アポクリン腺以外である可能性のほうが、よっぽど高いかもしれません。

耳の中なのが痛いとか痒いとか、そうした自覚症状がないでしょうか。もしもあるならば、耳に炎症が起きている可能性があります。この場合、疑われるのは中耳炎・外耳炎などですね。また、左と右で症状に差がある場合も、耳の病気の可能性があります。

体臭を気病む前に、耳鼻科へ行って診察することをおすすめします。


最後に。

耳垢がどうであれ、体臭が気になるならば、その対策はほかの場合と同様です。食事に気をつけ、身体を常に清潔に保つこと。もっと徹底したいのなら、デオドラント製品の活用もアリでしょう。そうして、体臭をおさえることは十分可能です。

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