淡水化物 の不足と体臭

体臭を抑制する食べ物がある一方、食べ方や制限によって、変なニオイを出してしまう食べ物もあります。


毎日の食事のうち、炭水化物を抜いたり不足したりすると、身体から独特の体臭が発生します。
このニオイを、ケトン臭といいます。

コメや小麦（パン）などの炭水化物は、分解されて糖へと変わります。この糖質を制限すると、代謝の主な回路が 「糖質代謝」から「脂質代謝」へ変わる段階で甘酸っぱいニオイがケトン臭です。

脳が唯一使えるエネルギーが「糖」。淡水化物が不足すると糖がなくなるので、糖の代わりに筋肉や脂肪を過剰に分解して、エネルギーを補おうとします。このときに作られる副産物が「ケトン体」であり、ケトン臭の原因です。

ケトン臭は、初期の段階では甘いとかフルーティな臭いがします。しかし、炭水化物を制限度し続けるとニオイが変化。まるで、納豆と汗が混じったような、異様な臭いになります。ニオイだけでは収まりません。ケトン体は強い酸性があるので、腎臓に強烈なダメージを与えていき、最終的に尿結石等の病気に陥ります。


ところで、ニオイの変化に関しては、別の意見も存在します。
炭水化物抜き生活を数週間くらい続けると、細胞は「脂肪酸やケトン体」をうまく使えるようになるので、ケトン体が息に入り込まなくなってケトン臭もなくなるというのです。


炭水化物を抜く人はダイエットが目的です。炭水化物を制限すると体脂肪が分解されやすくなるので、ボディが引き締まる効果を狙っているわけです。

本来、炭水化物を抜く行為は、糖尿病患者向けの食餌療法ですそれを曲解してダイエットに使っているようです。糖尿病患者の場合は血糖値が高いので、食事から糖質を大幅にカットしても問題は起きにくいのですが、正常な人が無理に炭水化物を抜くのは、いかがなものでしょうか。

正常な人が、口伝に仕入れた浅い知識を頼りに、偏ったエネルギー制限をするのは、避けたほうがいいかもしれません。

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