祝！？ ニオイ細菌の遺伝子

■　ニオイ細菌の遺伝子

効果的な消臭に期待も

人の体臭が臭くなるメカニズムは複雑で複合的です。個人によって差異があるために、「これだッ」という固定したものはありません。いろいろ分かってきてはいますが、１００％の解明には至ってないしだいです。

ただしそうした中にも、肌に住む常在菌が関わっていることについては間違いがないようです。腸内と同じように善玉と悪玉がいるようです。


さて、少し前のニュースになるのですが、不快な体臭の原因物質の生成に関わっている「わきの下の細菌」の遺伝子を特定されたそうです。バーミンガムで開かれた一般微生物学の年次総会にて、英ヨーク大学の研究チームが発表したそうです。ＣＮＮニュースなので間違いはないでしょう。

悪玉が特定されたことから、悪臭発生のプロセスを食い止める方法を発見できるかも・・・と個人的に期待を寄せてるしだいです。


研究チームは消費財メーカーの助成を受けて、人間のわきの下に繁殖するブドウ球菌を研究しました。汗に含まれる分子によってブドウ球菌が分裂し、不快なにおいを発生させる仕組みを調べていったわけです。右世曲折があったものと推測されますね。そのおかげで、分子のはたらきで体臭が発生の仕組みが解明されたそうです。

不快な臭いの原因となっているのは「チオアルコール」という物質。
研究チームは、この物質を生成するタンパク質情報の遺伝子を発見しました。

汗の付いた衣類を放置するとニオイががひどくなりますよね。あれは、細菌が汗で繁殖する時間が長くなって、チオアルコールの生成量が増加するからだそうです。カビが増殖するのと似ている気がします。

ほんのわずかなブドウ球菌だけでも滅茶苦茶なニオイを発生させるそうですが、わきの下の細菌のうち、悪臭に関与しているのはごく一部だけだとか。

つまり、遺伝子レベルでこの細菌を殲滅してしまえば、もうワキ下のニオイで苦しまなくてもよくなるのです。


現在、世の中に出回っている消臭製品というのは、一時的に汗を止めるか香水でにおいをごまかすものが多い。中には脇の下の細菌を殺菌するものもあるけれど、対象が無差別なのでムダが多くなっています。しかもどんなに効果の高いものでｓっても、せいぜい１２～２４時間しか持続しません。

この遺伝子消臭が普及すれば、特定の細菌を狙って殺菌なり無効化が計れるので、非常に効率が良いわけです。「殺虫剤」でなく「ゴキブリのみ除去剤」を作れるといえば、ありがたみがわかるかもしれません。

お目見えする日が待ち遠しいですね！

タグ：体臭 細菌 遺伝子

猛暑と体臭１

■　猛暑と体臭１


猛暑が続いてます。
暑くて寝苦しい一方で、仕事終わりのビールが一層おいしい。そういう意味では悪いことばかりではない季節ですね。

そのビアガーデンでよく見かけるメニューというと？

　ポテトフライ
　から揚げ
　ピザ
　焼きソバ
　ソーセージ
　それに、枝豆！


うーん。
いかにもビールが進みそうなものばかりです。

栄養バランスが良いとはいえない食べ物ばかりですが、こうしたイベントも夏ならでは。食は生活の一部であり、楽しみの一つです。体臭を気にするあまり、食に対して神経質になりすぎるのは、かえって体によくありません。


時折のイベントで羽目を外すことを悩むより、すでに習慣になってしまっている夏の食事のルールのほうが問題かもしれません。たとえば、次ののようなことが日常的になっていたりしませんか？

　アイスを食べることが多い
　アルコールの機会も多い。適度でやめられない
　ほとんど汁物を摂っていない
　忙しくなると食事はすぐに後回し
　いつでも時間が不規則
　バテていつもよりも食事量が少ない
　のど越しの良い麺類が多い
　清涼飲料水の量が殖えた


どれもこれも、よくあることばかりです。２つ３つは思いあたるはずです。
ではなぜ問題なのかといえば　「臭い」を生み出す原因になるからです。

飲み過ぎた次の朝、自分の酒臭さが鼻についた経験は、一度ならず誰にもあると思います。臭くなったのは、肝臓の許容量を超えてしまい、臭いのもとを分解しきれないのが理由です。ついでにいえば、ビールに合いそうな脂っこいおつまみも原因。食べた脂が酸化されることで、臭いを強めてしまってます。

言ってしまえば「飲み過ぎ、食べ過ぎには注意しましょう」という話になります。

酒を飲んでくさいのは、一過性ですが、もしも日常的に感じる嫌な臭いになっていたら、由々しき事態だと思いませんか？

ビールが美味しいのは、よく分かりますが、ホドホドを知るべきです。

タグ：暑い 体臭

あなたは嗅ぎたい派？ 撒き散らす派？

■　臭いに関する、二つのニュース


体臭の情報を探していると、ときおり、信じがたい事実に突き当たることがあります。「有り得ないことは有り得ない」という言葉があるので、ニオイごときで騒ぐこともないですが、身につまされる人もいるかもしれません。



１ 犯罪です。

女子高校生（ＪＫ）に体操服やテニスウエアを着させて、客に体臭を嗅がせたなどとして、 労働基準法違反容疑で、「ぴゅあどーる　高田馬場ＪＫコミュ」経営者と店長を逮捕しました。 ２人は容疑を認め、「１８歳未満は需要があると思った。女の子の応募も多かった」などと話しているそうな。

都内では、女子高校生がマッサージする「ＪＫリフレ」や、デートする「ＪＫお散歩」を売りにする店が相次いで摘発されたため、 女子高校生と会話できることをうたう「ＪＫコミュ」と呼ばれる店が増え始めています。

この「ぴゅあどーる」女子高校生とみられる少女２５〜３０人が在籍。
３０分４０００円で女子高校生と会話するコースのほか、水着やセーラー服などを着させ、 頭をなでたり、全身を嗅がせたりするサービスも。月約３００万〜４５０万円を売り上げていたらしい。


２ 耐えられなかった

2015年1月中旬、千葉県から買い物のために秋葉原を訪れた優奈さん(19歳)は、友だちの女子と飲食店に入り、遅めのランチを食べていた。注文したのはカツ丼。

優奈さんは、久しぶりに食べるカツ丼の美味しさを楽しんでいたのですが、隣のテーブル席に、とんでもなく体臭が激しい、巨体の男性が座ってきた。その男性から放たれる悪臭は地獄レベル。生ゴミのような、発酵食品のような、腐敗臭のような、とにかく「悪臭の神々」が降臨したかのような刺激臭だったという。

しばらくは我慢してた優奈さん。カツ丼を口に運ぶ箸が止まり、友だちとのトークも止まり、胃の底からこみ上げてくるものを抑えきれず、ついにと嘔吐してしまったそうです。



この２つのケースはまったく違いますが、どちらも、体臭に関する問題。お金を払っても嗅ぎたいいい匂いと、吐くほど耐えられない体臭とのあいだには、天と地ほとも開きがあるということです。

後者の男性は、自分の臭いをどうおもっていたのでしょうね。飲食店は、体臭を理由にお客を制限できませんし。。

あなたの体臭は、どちらでしょうか。

タグ：匂い 体臭 ＪＫ　体臭

愕然！ 体臭改善が報われないという説

■ 臭いの努力 体臭改善が報われない説


他人の口臭が気にならない人はいません。
だけどもそれが、自分の口臭だと気づきにくくなる。
心配な気分にもなったりします。

「　人に嫌な思いをさせているんじゃ？　」


臭いの食べ物の代表格はニンニク。それ以外にも、赤身の肉や、クミンなどの強い香料を持つスパイス、消化・分解の際に硫黄臭を多く放つキャベツ、ブロッコリー、アスパラガスなど。挙げていけばたくさんあって、こうしたものが原因として、よくあげられます。これらの食品を摂らないようにすることで、「口臭」に関しては、少なからず抑えることはできます。


口臭はＯＫ．

でも「体臭」は、無理かもしれない
・・・そんな、愕然とする情報がもたらされました。


体臭に関しては、あくまで個人の遺伝の働きで決められているもの。実は食べたものによって著しく変えることはできないという事実が、マウスを使った実験によってわかったのです。


その実験に携わったフィラデルフィア・モネル化学感覚センターのジャエ・クワック氏談
「体臭というものは人間ひとりひとり違い、またすべての哺乳動物は違った体臭を持っているのです。近い将来、この体臭で個人を判別する、いわば指紋のような役割を果たすかもしれないですね」

同じく実験に参加したゲリー・ボーチャンプ氏談
「ひとりひとりの体臭は生涯にわたって同じで、まさにDNAと同じような役割を果たす」


動物たちは繊細な鼻で相手を見分け、その「遺伝子」をかぎ分けることすら可能とのこと。そのため、例えば癌などの大きな病気によってその遺伝子に何らかの異常が表れた際には、いち早く気づくことができるのだそうです。


実験するまでもなく、体臭の変化で自分の体調の異変を知ることは、誰もが体験しているのでは？　体臭という言葉はネガティブな意味で捉えがちですが、ポジティブな面もあるわけです。

しかし体臭が遺伝子によって決められていて、免疫システムに大きな役割を果たしているという結論は、理性としてはわかるけれど、気持ち的には、俄かに受け入れることはできません。本当だとしれば、私たちにはどうすることもできないということですから。

この先、別の研究結果が飛び出すかもしれませんが、結論が事実だとすれば、無視できません。体臭が気になる人は着衣を清潔に保つだけでなく、デオドラントや脇のお手入れをキチンとすることが、もはや基本中の基本なのでしょうね。


でも諦めるのはまだ早い！

「臭い」はどうしようもないとしても、その濃度を下げる努力は有効かと思うんです。
体臭改善をの努力を習慣化は「臭さの蓄積を防ぐ」ことになります。
努力そのものは、決して無駄にはならないのです！

タグ：体臭 ムダ 改善

ネズミもショック！ 男性体臭のすさまじさ

「Nature Methods」誌に、こんな論文が掲載されたことがありました。


「　男性の体臭は、その脇の下の臭いだけで、ネズミにとって強い生理的ストレス反応を誘発し、ストレス誘導性無痛覚（痛みの緩和）を引き起こす　」


どんだけ臭いんだ！？

痛みが抑制される現象は、動物が危険に直面したときに見られる既知の反応だそうです。ネズミにとっての、男性の脇のニオイは、死線をさまようほどに危機的なニオイというわけです（女性の脇はどうだったんでしょうね）。

動物は鼻が良い。
単純に人間の嗅覚と比較はできません。
でも。それでも。それだからこそ。

「　オレは、どうしようもなく臭いんだ！　」

そんな自覚を、世の男性は持っておくべきです。



冬になって、体臭は緩和された感があります。
でも、汗をかかない冬は、体臭を内包してしまう危険があります。汗で開くはずだった毛穴がふさがってしまい、ニオイの元がずっと皮膚の内側（体内）に留まったままになっているのです。

外には出にくいけど、シツコイ体臭がするので、室内にこもっていると、部屋ににおいが充満してしまう危険があります。

夏であれば、適度な汗が、毛穴をリフレッシュしてくれます。でも冬は、自発的に運動するか、お風呂にしっかりつならないと、毛穴が開きません。ニオイが臭いのまま、カラダに住み着いてしまうというわけです。

ネズミ撃退を生業とするなら、臭いままでもいいでしょう。
でも、オフィスや自宅の部屋が臭いのは、ダメじゃないかと思うのです。

冬であっても、体臭ケアはしっかり行ってください。

タグ：体臭 ネズミ